ナナルイとシロイノートと歌集

ナナルイのホームページを見ても、まだナナルイがどんな会社かよくわからないと思います。今度はノートの販売まで始めました。今日散歩していて思ったのは、ナナルイは25年前から始まっていたんだな、ということです。共同経営者の鈴木薫が20代のころ、会社勤めをしながらうちで工作したり、写真を撮ったり、料理で友人をもてなしたり、をずっと続けてきたからナナルイという会社ができたのだと思います。

自分も何かをつくり続けて来たから、何かをつくり続けている人たちがうちに集まる。現代美術家、小説家、写真家、メディアアーティスト。料理を囲んで語り合う。この人たちの本をつくってみたいと思うようになってそんな話しを聞いてもらってるうちに、ある日の食事会の場で、今までずっと話しを聞いてくれていた現代美術家の弓指寛治さんに、ふたりで出版社を立ち上げるんですね?と問われて、やります!と言ってしまった。

9月には、ナナルイではじめて本を発行します。ナナルイ最初に発行する本は、八木喜平歌集。八木喜平とは43年前に亡くなったわたしの祖父です。身内の歌集だから、最初は当然のように自費出版で発行して身内にだけ配ろうと思っていました。でも、祖父の歌集だから自費出版で、という考え自体がどうなんだろうと思うようになり、装丁、挿画をお願いしたクリエーター2人が素晴らしい仕事をしてくれたので、これはもう、ナナルイで販売しよう、と考えるようになりました。

歌集のタイトルは『タテイトヨコイト』です。無名のアララギ歌人八木喜平と同郷の稀有な作家杉浦明平との交流を歌集に織り交ぜたことから、このタイトルにしました。祖父は亡くなるまで短歌を作り続け、生涯にわたり明平さんと語り合い、貧しいながらも自分の生活をつくり続けました。祖父が短歌をはじめたきっかけは、10代のとき小学校の恩師に借りた斉藤茂吉の『赤光』をノートに書き写して勉強したこと。そこで、ナナルイでは、八木喜平歌集の発行記念として、シロイノートを作りました。

生活の中に芸術があり、芸術の中に生活がある。ナナルイのテーマです。八木喜平歌集もそのテーマ通り、生活と芸術が織り成す構成の本になりました。出来上がりましたらぜひシロイノートと共にお手元に。よろしくお願いします。

シロイノートとブックカバー

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