ナナルイ鈴木薫の個展がはじまりました
名古屋のギャラリー、エビスアートラボにて、鈴木薫の個展「0人称」がはじまりました。9月25日まで開催しています。
エビスアートラボの原さんご夫妻と知り合ってから早4年。株式会社ゲンロンが主催したスクール、ゲンロン新芸術校の成果展で原さんが鈴木薫の作品を見てくださり、その後弓指さんを通じて個展の依頼を受けたのが始まりでした。お二人は名古屋滞在の度に優しく接してくださいます。今回個展に合わせて、出版社ナナルイの紹介コーナーを設けたいとお願いしたところ快諾してくださいました。エビスアートラボさんには素敵な本棚があるので、そこに商品を並べたらナナルイのお店ができたみたいになり、嬉しくなって写真を撮りました。
「0人称」はナナルイが9月1日に発行する歌集とリンクする作品です。短歌を声に出して読むことで、短歌を詠んだ人に触れることができるのか?さらにA Iで作成した自分の声にその短歌を読ませてみたら、その声は何と触れ合うのか。詠む人と読む人。それぞれの「わたし」を交錯させながら「わたし」について考えを巡らせる。声と光の作品に触れて見てください。
9月に入ってからは、ギャラリーで歌集も販売します。ナナルイが発行する無名の歌人の歌集を、取次に頼んで本屋さんに置いてもらってもほとんどの本が返品されるだけでしょう。そこで考えたのが、その本に関する内容の展示と、展示会場での本とグッズの販売です。展示をみて、帰りにミュージアムショップでカタログとグッズを買ってしまうみたいに、ナナルイで制作したものに触れてみてほしいです。
今後は、写真展、メディアアートの展示などを企画しつつ、書籍を発行していきます。ワクワクします。
しかし、今回は文字通り何から何までナナルイで制作しているので、7月は倒れてしまうかもと思いました。8月もまだまだやるべきことが山積みです。猛暑の中でなんとか9月25日まで走り抜けたいと思います。ひとつひとつを最後までやり通したら、次の新しい景色が見えるのでしょうか。楽しみにしたいです。