ナナルイの本

金川晋吾写真集「長い間」

(4500円・税別)

『father』から6年。金川晋吾の待望の写真集。今回の『長い間』では伯母・静江さんとの関係を描きます。二十数年ぶりに病院で再会します。それまで会話した記憶もほとんどありません。過去を共有することもなく、今ここでしかない関係。撮影は10年に及びます。写真46点と日記で構成。六本木クロッシング2022にも出展。

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「長い間」批評①きりとりめでる

金川晋吾写真集「長い間」

HARAIZUMI ART DAYS! 2018-2022 5th Anniversary book

1818円(税別)

静岡県・掛川市で毎年開かれる芸術イベント「原泉アートデイズ」の5周年記念アートブック。岡本太郎現代賞芸術受賞の野々村聡人ら参加。眺めるだけで、アートのパッションと里山・原泉のホスピタリティを感じられます。

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HARAIZUMI ART DAYS! 2018-2022 5th Anniversary book

大東忍「踊り場」

2500円(税別)

大東忍は、人の生活の痕跡が物語る風景を描く画家であり、盆踊り愛好家でもあります。2022年は猪熊源一郎現代美術館第1回MIMOCA EYE高嶺格賞を受賞。

 ひと気のない夜の街や忘れられた施設の跡地。「物語る風景」を「踊り場」に、ひとり踊る。白と黒で描かれた木炭画は「言葉のよう」と大東は語ります。絵を「読む」ように楽しむ作品集となっています。民俗学者・畑中章宏のエッセイも収録。

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●MIMOCA EYE「高嶺格賞」

大東忍「踊り場」

八木喜平歌集「タテイトヨコイト」

1700円(税別)

 八木喜平(1910〜1979)は昭和のアララギ派の歌人です。愛知・渥美で機織り職人として働きながら、短歌を作り続けました。土屋文明を師と仰ぎ、渥美在住の作家・杉浦明平とは生涯の友でした。喜平の残した歌を編み直し、杉浦明平のエッセイ、土屋文明の手紙も掲載。

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●浜松・みかわやコトバコで原画展+開催

●豊橋・豊川堂でトークイベント

●名古屋・エビスアートラボで鈴木薫個展

八木喜平歌集「タテイトヨコイト」

NILOG

1000円(税別)

 
NILOGとは、現代美術家で批評家のNILが2017年に書き言葉、文字のブログとして開始し、2022年に話し言葉、声のブログとして再開した営みのことです。NILOGの題材は、日記、制作、批評、アイディアメモなど、基本的には規定されておらず、雑種性が強いことがその特徴になります。また本書に収録している内容は、声のブログの音声をAIで書き起こし、各テーマごとに集約、再構成をした上で、書き下ろしを加えたものになっています。

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●文学フリマでNILOG販売

NILOG NIL著

BLOG

2月26日から八木喜平歌集原画展+ @浜松・みかわやコトバコ

こちらは村上製本さんが作って下さったDMです。2月26日から3月5日まで、静岡県浜松市にて、ナナルイは「み機工房」さんと一緒に『八木喜平歌集出版記念イベント タテイトヨコイト原画展+』を開催します。原画展+の+はプラスと読みます。そしてこの+にはタテイトヨコイトの意味も込められています。八木喜平と中村美喜子の二人が織りなす縦糸と横糸の世界とともに、「みかわやコトバコ」さんという空間でこそ実現できる、タテイトヨコイトの世界を体験していただきたいと思っています。

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「八木喜平歌集タテイトヨコイト」トークイベント

八木喜平歌集出版を記念して、12月11日、豊橋の「本の豊川堂」でトークイベントを開催しました。

2人と親交のあった八木喜平の娘婿の大谷将夫さん、歌集の挿絵を担当した染織家の中村美喜子さん、愛知大学元教授の別所興一さんを迎え、中日新聞文化芸能部デスクの中村陽子さんを司会に、「杉浦明平と昭和の渥美・豊橋」をテーマに語られました。

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文学フリマ東京でナナルイ発行最新刊「NILOG」発売

NIL著『NILOG-融ける身体から思考する身体へ』を、11月20日開催の文学フリマ東京にて販売します。ナナルイホームページからも、ご購入いただけます。続きはこちらから

NILOG

ナナルイのこれまで。これから

ナナルイ起業から2カ月。なぜ始めたなどこれまでの経緯をちょっとまとめてみました。出版第一弾は八木喜平歌集タテイトヨコイトです。これについての展覧会「0人称」のことについても書きました。続きはこちらから

八木喜平歌集は9月5日刊行

鈴木薫個展「0人称」始まりました。

名古屋のギャラリー、エビスアートラボで、鈴木薫個展「0人称」がスタート。ナナルイから9月、出版される八木喜平歌集「タテイトヨコイト」からインスタレーションを作りました。詠むわたしは誰なのか、人称をテーマにしています。AIで合成した声も使っています。続きはこちらから

色とりどりのブックカバー

ナナルイのホームページが4月に開設されたときから、ニットブックカバーの販売を開始しました。新作をホームページにアップできない日が続いたこともありました。なにしろ編み手さんは一人だけで、85歳のわたしの母なので無理は言えません。(あっ、最近86歳になりました)最初は2人で試行錯誤しながら形を決めていったので、なかなか在庫を増やすこともできませんでした。続きはこちらから

ナナルイとシロイノートと八木喜平歌集

ナナルイのホームページを見ても、まだナナルイがどんな会社かよくわからないと思います。今度はノートの販売まで始めました。今日散歩していて思ったのは、ナナルイは25年前から始まっていたんだな、ということです。共同経営者の鈴木薫が20代のころ、会社勤めをしながらうちで工作したり、写真を撮ったり、料理で友人をもてなしたり、をずっと続けてきたからナナルイという会社ができたのだと思います。続きはこちらから

シロイノート

新作は加飾紙ブックカバー

ナナルイはこれから、芸術の本を出版していきたいと考えています。ナナルイの名前の由来は図書館の分類法。図書館に行くと0類から9類まで本が分類されていて、7類(ナナルイ)は芸術の本です。さらに7類の棚をよくみると、彫刻、絵画、版画、写真、工芸、音楽、演劇、スポーツ、諸芸と、大きく9つに分けられています。工芸についての本もいつかナナルイで出版したいです。

今回は本ではなく、工芸の製品を販売できるようになりました。湯島アートさん制作のブックカバーです。続きはこちらから

ニットブックカバーについて

編み手はナナルイ専属の、編み物歴50年以上のベテランさん。わたしの母親です。わたしが幼い頃からうちでずっと編み物をして、編み代をいただいている仕事をしていました。納期があると、ほとんど徹夜状態で仕上げていたこともありました。機械編み、棒針編み、かぎ針編みと、あらゆる編み方で毎日毎日何かを編んでいました。編み物を仕上げるにあたり、1番困るのが毛糸が足りなくなること。だから少し余るくらいの計算をして毛糸を購入します。少しだけあまった毛糸は、いつか何かを編もうと保管してありました。続きはこちら

ブックカバーには文庫本付きのセット商品(1600円)もあります。

包(くる)むということ ブックカバーを作る理由

 「包」(くるむ)は子を宿した胎児の姿から来ていると言われています。本を一冊一冊大切に扱うこと。そんな思いも込めて始めたブックカバーです、本にして出版するという行為そのものが、作者の描いた大切な何かを「包む」ことそのものなのかもしれません。続きはこちら

これから発売する和紙のブックカバーのラインナップ

弓指寛治マジックマンチュリア新聞

マジックマンチュリア(ポスター型)500円

マジックマンチュリアについて

マジックマンチュリアについて

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  • 小川和『日常的な延命 「死にたい」から考える』
    表紙のタイトル文字は、著者である小川和(おがわなぎ)さんの手書きです。装丁を手掛けたデザイナーの吉野さんから、「この本は小川さんが読者に向けて書いた手紙のようだと感じたので、手書きでタイトル文字を仕上げてもいいかも」と提 […]
  • 豊橋市まちなか図書館
    2024年のナナルイは、豊橋市まちなか図書館さんでの展示とイベントから始まった。 愛知県の奥三河で生まれて育ち、豊橋と言えば映画館に出かけたり、デパートで買い物をしたり、母とは喫茶店で厚切りトーストを食べるのを楽しみにわ […]
  • 大東忍さんが2024年VOCA展大賞受賞しました。
    大東忍さんとは、名古屋で開催したグループ展にお互いに出展者としてギャラリーの会場で挨拶したのが最初の出会いでした。 ナナルイの鈴木薫が自身の作品を搬入するときに同行したわたしは、大東さんのこの作品の前で動けなくなりました […]
  • 金川晋吾写真集「長い間」批評①
    きれいな首だと思った。オレンジ色があざやかなボーダーのトップスは襟ぐりが深いがとても似合っている。肌にあるつつましい粉感は、うすい唇にコーラルオレンジの口紅が引かれていることで、「化粧をしている」という状態に回収されていく。外光につつまれて、顔のしわが眼に入ってこない。真っすぐこちらを見つめている。膝や机の上に置いて、金川晋吾の写真集『長い間』をめくる。バチ、バチっと、金川の伯母にあたる静江と目が合う。静江はたまに張りのないピースを形づくる。静江は今までどんな服を着てきたんだろう。結構スポーティーなものが好みだったのだろうか。真一文字に結ばれた口をみて、写真になる自身の表情、自身の肉とか皺とかといったものの像をコントロールしようとしているんじゃないかなと思った。どの写真の静江も堂々としている。
  • ナナルイ2期目に入ります!
    ナナルイは小さな出版社です。全国の本屋さんに流通してもらうために、株式会社トランスビューの工藤さんに会いに行ったのは昨年の6月13日でした。工藤さんからひととおり説明を受けて、わかったような顔をしていましたが何もわからな […]